会社の休みを取って、JAWSUG沖縄支部の勉強会に飛び込み参加してきました。
勉強会の内容自体はメモに取ってあるので、中身についてはそちらを見て頂くとして、自分が最近考えている事をだらだら書く。
今回の勉強会の感想
Amazon Web Service については、前から噂だけは聞いていたが、利用した事もなければ真面目にサービスについても勉強してこなかった。ただ漠然と”すごいらしい。”程度の理解しかしていない。(ちなみにSalesForce.comについては、未だに同様な印象です)
今回の勉強会で、自分が思っていたよりも、”インフラのソフトウェア化”が進んでいるという印象を受けた。雲の向こうがどうたらこうたらという様な話ではなくて、サービスを走らせる環境の選択肢が急激に広がっていて、敷居も下がっている。
このサービスを考案して、育ててきた方達は本当にすごいし、その技術力と先見性には脱帽である。
昔、個人がnet上で何かをやりたい場合は大概自宅にサーバを立てるしか無かった。もっと前のBBS(パソ通?)やgopherの時代は、24×7の通信回線なんて個人では簡単に確保できないし、NTTのテレホーダイを利用して不健康なサーバーライフを送るのが精一杯だったと思う。
それがDC事業やホスティング事業が増えてきて、さらにはAWSのように自宅からwebを通じてぼちぼち設定するだけで24×7のサーバが立てられちゃうのだ。その気になれば冗長化も簡単にできてしまう。
事業したい人たちにとっては、参入がしやすくなったし、沖縄のような遠隔地でも、”雲の向こう”にサーバを簡単に確保できる様になるので、地域的なビハインドも無くなってくる。新規参入者がこういったサービスを活用して、事業が今後沖縄で広がって、儲かるようになって、きちんと地域の人たちに利益が還元されるようになると良いなと思う。(まあ、”儲かる”ってのが一番大事で、難しい事なんですけどね..)
ところで、(もうバズワードらしいけど)”ものづくり”や”エンジニアリング”のレイヤーがハードからソフト側にどんどん上がっていく流れが止まらない。
「もうインフラ・エンジニアいらくね?」なんて考えてしまうが、たぶん「サーバを抱えて走ったり、ドライバ片手にHDDの差し替えをする」様なインフラ・エンジニアは確かに需要が減るかもしれない。
Internet上で展開されるようなサービスの提供環境は、AWSや他のDCサービスベンダーがボリュームメリットを生かしたサービスを提供するので、それを使った方が早いだろう。
客先に訪問して、物の設置や、渡された手順書を見て単にコマンドを叩く様な”エンジニア”は気をつけた方が良い。今後、このような仕事はどんどん減っていくかもしれない。この方達がメンテナンスする対象はどんどん集約されていくと思う。
ただ、サーバOSやアプリケーションの管理、プログラミング(スクリプトを書く位でも良いと思う)、サービスの運用が出来る様なエンジニアは逆に需要が増えるのではないかなと思う。サービスの参入障壁が下がる事で、今後もInternet上でサービスを展開したいと思う人が出てくるかもしれない。そのときにサーバのOSからアプリケーション、DB周りが一通り分かる様な人材は必要になるはずだ。
極端な話、リーダー+サーバ・エンジニア+デザイナの3人居れば(もちろん外注や兼務もありだが)、新規サービスや新規事業はすぐに始められる。今有るいろんなサービスを使えば箱もの的な初期投資なんてほとんど無いもの。
そんな人材が沖縄に集積していって、沖縄からいろんな面白いサービスが発信されると嬉しいなと思う。
逆に、人材の集積先が”沖縄である必要”がどこにあるのか、探っていかないとなと思う。
勉強会にいて
以前はすごく東京に憧れていて、異動願いも出したりしていたが、現在はそうでもない。ただ、最新の情報や勉強会のほとんどが未だに首都圏にあるという点はものすごくうらやましい。
情報が集まる所に人が集まるのか、その逆なのかは分からないが、とにかく今後の沖縄はその両方が必要だと思う。そして、”勉強会”はその一つの形だと思う。
沖縄でも”勉強会”が多く開催されるようになってきている感じがするし、どんどんこういう取り組みが増えていってほしい。
願わくば、本土のサービス事業社が自社サービスを宣伝するだけ様なものではなくて、地元の人が発意提案して、相互に刺激し合いながら高め合う場がたくさん出来てほしいと思う。
外に出たい
異動で”サーバを抱えて走る”ような業務ではなくなったが、自分の「エンジニア」への憧れはまだ消えていない。
今の職場は誇りを持って取り組める仕事がたくさん有るが、油断すると「事務・業務のプロ」になってしまう危険性がある。(だったら”転職しろよ”とか石を投げられそうな気もするが…)
前から「事務屋にはなりたくない」「自分の手を動かす仕事がしたい」と周囲に吐露していたが、その気持ちを忘れないようにするためにも、今後も積極的に外に出ようと思う。
以上 駄文お粗末様でした。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。