会社の方からの課題図書です。
結構話題にも上っているので、丁度良い機会と勉強のつもりで読んでみました。
KeyWordはこんなんかんじ
IT業界の3大潮流 × 3大法則
・チーム革命 ・神の視点
・インターネット ・新しい経済圏
・オープンソース ・≒無限大×≒ゼロ=Something
ネットのあちら側とこちら側
今後ITは大規模な構築ステージが30年続く
ロングテール
Google,eBay,Amazon,はてな等の事例が沢山出されており、説得力のある内容になっているかと思います。
著者としては、日本もシリコンバレーみたいにオープンソースやマス・コラボレーションを活用するなりして、今後の主要潮流となるであろうインターネットのあちら側に進出するような人材や企業が沢山出る事を期待されている様です。
ここからは自分なりの考え>
ネットを通じてお金を儲けようとする事とITを通じてお金を儲けることは、過去では別のカテゴリとして切り分けられた物が、だんだんとその境界が薄まるのかなと感じます。
ネットのあちら側からこちら側へのサービスとして、ASPを例にとっても、その幅はグループウェアに留まらず、財務会計やビル管理システムまで広がりを見せています。
他にも、セールスフォースのように、共通基盤を開示することで、ネットのあちら側のOS的存在を狙うサービスプロバイダも台頭してきております。
(API公開もそういうノリですよね)
今後ユーザは、ASP vs パッケージ もしくは 専用自社システム vs 共通オンラインシステム などの様に、あちら側とこちら側の選択を、そのメリットとデメリットを考慮しながら進めて行く事となると思います。
もちろん、何でもかんでもインターネットを使えば良いという事はなく、むしろクローズな環境で運用するべき物も多く有ると思いますし、あちら側とこちら側を上手く組み合わせる必要だってあるかと思います。
ところで、ITという市場を非常に大雑把かつ適当に区切ると
IT市場1.0 = Hardware(PCとか汎用機とか) + Software(OSとか業務ソフト) + Infrastructure(回線、場所)
だったのが、近年では
IT市場2.0 = Hardware + Software + Infrastructure + Application Service(Netを通じた提供)
に変化てはいないでしょうか。
市場規模自体も増えているが、同じ目的を達成するための選択肢が増えた事で、よりいっそう競争が増すのではないでしょうか。
さらに、Softwareもオープンソースの出現によって、開発手法に新たな思想を取り込む必要が出て来ていると思います。
だって、同じ機能をお客さんに提供するのに、
A社=ゼロから自社開発して5000万と1ヶ月
B社=オープンソースをベースに300万と2週間+リスク
で提供するのとで、お客さんの選択がどうなるかというと案外、リスクと安さを選択する方も多いのではないのかなと思ったりする訳です。
また、自分なりに、電気に見立てたIT市場と、その動向について、勝手に仮説を立ててみました。
創造する ≒ 発電 ≒WebSite,eコマース,ASP → 供給者の爆発的増加 市場原理による収斂
変換/整理≒ 変電 ≒PortalSite,検索Site → 性能向上と勝ち組/負け組の明確化
卸をする ≒ 送電 ≒大手ISP,国際回線 → 既に枯れた市場で需要が増して、新技術によるブレークスルー
配る ≒ 配電 ≒ラストワンマイル → 競争状態から安定状態へ(市場が枯れる)
利用する ≒ 製品 ≒PC,携帯 → 家電化 勝負所は性能でなく、付加価値に
さらに今後は、Amazon等のように書籍販売情報と読者のレビューや動向といった複数の情報の素を変換/整理することで付加価値を強化にするような、複数の機能に股がったサービスが今後の主流になるかもしれませんね。