企業向けデータ通信サービスでは、専用線で165回線、フレームリレーで12回線、VPNで14回線、ATMで7回線に影響が出ている。また、インターネット接続サービスでは、グローバルIPネットワークサービスにおいて、日本・香港間のIPバックボーン回線が全断し、アジアでのインターネット通信の一部に遅延や通信できない状態が発生しているという。
ここはやっぱ沖縄ーアジア回線の確保へむけての取り組みを加速させるべきなのでしょうかね。
あと、やっぱ緊急時の通信手段としては無線系の通信ルートを確保する必要がありそうです。
一部の証券会社で株価情報がストップ、台湾南部地震の影響でロイターに障害
【テクノバーン】(12/27 13:46)前日夜に発生した台湾南部で発生した地震の影響で27日現在、一部のオンライン証券会社が提供している株価情報が更新されないといった障害が発生している。
障害が発生している証券会社はいずれもロイターからマーケットデータの提供を受けており、この地震の影響により日本と台湾を結ぶ海底ケーブルの一部に損傷が生じ、結果的にロイターの極東データセンターとの接続ができなくなったことが障害の原因とみられている。
金融なみなさんも情報の伝送経路に気を使う必要が改めて出てくるのでしょうかね。
台湾南部の地震でこの影響だと、東南海地震などが発生した場合は、もっと強烈な通信障害が予想されますね。
以下は、台湾側の情報より
南台強震/國際海纜被破壞〜部分跨國公司改採衛星系統
26日夜8時頃に発生した台湾南部震度6.5の地震によって
China-US 中国米国海底ケーブル: 26日8時27分より通信断
SMW3 ヨーロッパ海底ケーブル: 26日8時27分より通信断
APCN南ルート アジアパシフィック海底ケーブル:27日2時16分より通信断
APCN北ルート アジアパシフィック海底ケーブル:27日4時55分より通信断
事故点はいずれも台湾付近で、近い所は陸揚げ所より10km以内の場所であったようです。
現在通信可能な海底ケーブルは
APCN2北ルート
SMW3北ルート
の2本のみ。
通信キャリア大手の中華電信は2〜3週間程度での復旧を目指すそうです。
ちなみに、回線の障害情報については、複数のニュースサイトで情報が錯綜している模様。
他にも FLAG North Asia Loop に関する障害情報があったりなかったり
今回の被害額ですが、業務停止による損失を抜いても1億NTドル(3億円強?)に上るそうです。
通信障害は主に台湾と東南アジア諸国、日本、インドに大きく影響しており、台湾ー日本間は30%にダウン。台湾ーインドに至ってはほぼ不通状態だとか。
以下はWiki Pedia へのリンク
Fiber-Optic Link Around the Globe